【家族葬とは】費用やマナー、流れなど 家族葬のすべてをまとめました。

【家族葬とは】費用やマナー、流れなど 家族葬のすべてをまとめました。

家族葬のらくおう・セレモニーハウス 葬儀・家族葬ブログ

お葬式のマナー

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【家族葬とは】費用やマナー、流れなど 家族葬のすべてをまとめました。

家族葬まとめ

【家族葬とは】費用やマナー、流れなど 家族葬のすべてをまとめました。

家族葬のらくおう・セレモニーハウス 葬祭ディレクターの北村です。

これまで家族葬についていろいろとお伝えしてきましたが、本日はそのまとめとして、家族葬にまつわる疑問を、一挙に解決していきたいと思います。

「家族葬とはどんな葬儀なの?」
「家族葬の費用は本当に安い?」
「家族葬のメリットは?」
「家族葬で気をつけることは?」

など、費用やマナーから、お香典・喪主挨拶にいたるまで、家族葬にまつわる疑問を一つずつ紐解いていきたいいと思います。長い文章になりますので、時間のない方は、気になるところだけ読んでくださいね。

家族葬とは?

ご家族や親戚など、親しい方々のみが集まっておこなうご葬儀のことを、家族葬といいます。少人数のご葬儀としても知られており、人数の上限や下限はありませんが、平均して10名〜30名程度になることが多いです。参列者が「家族だけ」や、「家族と親戚だけ」の家族葬もありますが、ご友人や知人をお呼びするケースもあります。また参列者を限定しておこなう点が一般葬との大きな違いです。

「故人様との最後のお別れを心置きなくすることができる」
「アットホームなお葬式ができる」

などの理由から、多くの方に選ばれている葬儀スタイルです。

密葬との違い

家族葬と同じように親しい方々が集まっておこなうご葬儀に「密葬」があります。密葬は有名人が亡くなった際などによく行われている葬儀スタイルですが、本葬が行われることが前提とされている点が家族葬との違いです。「本葬以外に身内だけの会も設けましょう。」ということなので、「ご家族だけでゆっくりお別れする時間も必要だけど、関係者各位が一同に集まるご葬儀も必要」という方に選ばれているご葬儀です。

家族葬の流れ

家族葬は、一日目に「お通夜」、二日目に「告別式」と「火葬式」をおこないます。つまり基本的なご葬儀の内容は、一般葬と同じということになりますね。ご逝去から納骨までの流れは、以下の図の通りです。

家族葬が選ばれている理由

平成29年におこなわれた公正取引委員会の調査によると、葬儀の種類別年間取扱件数は、葬儀形式のダントツ1位が家族葬でした。全体の取引件数としては一般葬が63%と半数以上ではあるものの、家族葬のシェアは増加傾向、一般葬のシェアは減少傾向にあるようです。

①増加傾向にある葬儀の種類(取扱件数)
■家族葬
回答数:554
割合:51.1%

■直葬
回答数:284
割合:26.2%

■一日葬
回答数:185
割合:17.1%

■一般葬
回答数:58
割合:5.4%

■社葬
回答数:3
割合:0.3%

②減少傾向にある葬儀(取扱件数)
■一般葬
回答数:473
割合:68.8%

■社葬
回答数:167
割合:24.3%

■直葬
回答数:21
割合:3.1%

■家族葬
回答数:17
割合:2.5%

■一日葬
回答数:10
割合:1.5%

出典元
https://www.jftc.go.jp/houdou/pressrelease/h29/mar/170322_2_files/170322honbun.pdf

家族葬=時代のニーズにあった葬儀スタイル

家族葬の需要が高まっている背景には、下記のような社会的要因があげられます。

・ 住宅事情や核家族化によって隣近所や親類縁者などの関係性の希薄化がすすんだ。
・ 高齢化により、葬儀に参列できる人が減少した。
・ 時代の流れとともに、葬儀に対する自由な価値観が尊重されるようになった。

現代は、ひと昔前に比べ血縁やご近所づきあいなどが希薄になっていることに加え、宗教者との関係等をもたない方もいらっしゃいます。そんな中、従来のように形式的ではない、ささやかな葬儀を希望される方が増えてきました。家族葬は、このような社会背景の中で生まれてきたご葬儀スタイルです。

また、従来のご葬儀は「費用がかかる」「当日対応に追われてゆっくりお別れができない」など、どうしてもご遺族への負担は大きくなっていましたが、家族葬ならそれらの負担を軽減することができます。

家族葬のメリット・デメリット

それではさっそく、家族葬のメリット・デメリットをみていきましょう。

家族葬のメリット

・気兼ねなくゆったりとした気持ちで故人様を送り出すことができる。
家族葬は親しい方でおこなうご葬儀のため、当日の弔問客対応等に追われることなく、故人様とゆっくり最後のお別れをすることができます。

・自由な葬儀ができる
故人様の好きな音楽をかけたり、食べ物を持ち寄ったり、親しい方々だけだからこそ、形式にとらわれない自由なご葬儀を実現することができます。

・費用を抑えることができる
詳しくは費用の項目でもお伝えしますが、家族葬は参列者が少ない分、一般葬に比べて葬儀費用を安く抑えることができます。ただし参列者が少ないということは、お香典の額も少ないということなので、その点を念頭において、収支バランスを考える必要があります。

家族葬のデメリット

・トラブルが起こりやすい
家族葬の認知度は年々あがってきているものの、お葬式といえば、まだまだ形式的なものを思い浮かべる方も多いです。そのため葬儀に参列できないことを理解できない方も中にはいらっしゃいます。参列できなかった方から、「どうして知らせてくれなかったの?」などと不満を言われてしまうことがあるかもしれません。

・葬儀後の弔問客対応が大変な場合がある
家族葬の場合、ご葬儀に参列できなかった方が、葬儀後に弔問に訪れるケースが増えてしまう可能性があります。家族葬といえども、相続の手続きや四十九日の法要などやらなければいけないことも多いため、頻繁に弔問客が訪れることにご負担を感じてしまうかもしません。弔問客対応を負担に感じる方は、「訃報はひと段落ついてから送る」「お香典や弔問を辞退する」などの対応で、軽減することができます。

家族葬に適しているのはどんな人?

それぞれの葬儀形式にそれぞれのメリットがあるので一概には言えませんが、家族葬に向いているケースとして、以下のような例があげられます。
・生前、故人様が家族葬を望み、ご家族様もそれに同意している
・形式的な葬儀よりも、その方らしい葬儀を希望されている
・親しい方だけでアットーホームに最後のお見送りをしたい
・少しでも費用を抑えたい

家族葬の費用

続いては家族葬の費用です。一般的に、葬儀費用一式の内訳は、「ご遺体の搬送にかかる費用」「施設利用料」「お通夜・告別式・火葬にかかる物品等の費用」「人件費」で算出されます。それに「お食事」や「返礼品」代、そして宗教者に支払うお布施代等が加わった金額が、ご葬儀の総額になります。

これらの費用の中には、宗教者へ支払う費用のように葬儀規模によって変動しないものと、お食事や返礼品、人件費、施設利用料のように、参列者の数に応じて変動するものがあります。ちなみに家族葬の場合は、会食を省略したり、お香典を辞退したりすることもよくあります。

家族葬と一般葬に費用相場の比較

平成31年に安心葬儀が行なった調査によると、家族葬の平均費用相場は50万〜100万円が30.39%と最も多く、次いで100万〜150万が26.6%となっています。それに対して一般葬は、100万〜150万が25.03%と最も多く、次に多いのが150万〜200万で21.48%となっています。

つまり一般葬にかかる費用の中央値が150万円前後で、家族葬が100万前後と、ケースによっても差はあるものの、平均して約3割程度抑えることができるようなイメージになります。

上記からもわかるように、ご葬儀には人数に関わらず必要な費用があるため、家族葬で参列者を半分にしたとしても、費用も半分になるというわけではありません。そのことは念頭においておきましょう。

家族葬の注意点とマナー

ここまでみてきたところによると、費用を抑えることができたり、負担を軽減できたりと、何かとメリットの多い家族葬ですが、実際におこなうにあたり、ご家族様が気をつけなくてはいけないこともいくつかあります。次はそれらをみていきましょう。

参列者の範囲

家族葬で最も悩ましいのが、参列者の範囲です。一般葬では故人と関係のあったすべての方に訃報をお送りしますが、家族葬の場合はご家族様が誰に参列いただくかを自由に決めることができるため、どこかで線引きをする必要があります。対人関係に関わるため、慎重になってしまいますよね。

実際、家族葬でよくあるトラブルとして、「参列できなかった方からの不満」があります。特にご高齢の方や地域によっては、ご葬儀といえば駆けつけるものと思っている方もまだまだ多くいらっしゃいますので、失礼のないように対応したいですね。

参列者の範囲で迷ったら、まずは葬儀会社に相談してみましょう。また、トラブルにならないためにも、訃報には「故人の希望により家族葬にて執り行います。」といったような、相手を不快にさせない一文を添えておくのも大切です。

家族葬の訃報

また、家族葬では訃報をお送りするタイミングも重要です。参列者ではない方が葬儀当日に弔問に訪れてしまうなどのトラブルを避けるために、ご参列いただかない方には、事後報告として訃報をお知らせするのが一般的です。忌引休暇の関係で事前に職場に伝える際には、「家族葬であること」「弔問や香典辞退の意向」があればそちらも必ず伝えるようにしましょう。

家族葬でも喪主挨拶は必要?

家族葬は親しい方があつまって行うご葬儀なので、喪主挨拶も省略できると思われがちですが、家族葬でも喪主挨拶は必要です。とはいえ、一般葬ほどかしこまった挨拶をする必要もないでしょう。実際に使える例文などは、下記の記事を参考にしてください。

お香典は辞退できる?

ご葬儀といえば「お香典を持参するもの」と思っている方が多いと思いますが、家族葬では、お香典を辞退するケースも少なくありません。ご葬儀の手間を省いて故人とのお別れの時間を大切にしたい、という想いで家族葬を選択されるご家族様もいらっしゃいますので、香典返し等の手間を省く意味でも、家族葬の香典辞退は珍しいことではありません。家族葬のメリットに、形式にとらわれない自由さをあげましたが、お香典についても、ご家族様のご都合に応じてフレキシブルな選択をすることができます。

失敗しない葬儀会社の選び方

続いては葬儀会社の選び方です。比較的新しい葬儀形式である家族葬は、通常のご葬儀の慣習とは異なる点も多々あります。そのため、まずは家族葬に慣れている葬儀会社を選びましょう。

当然のことながら、コミュニケーションのとりやすい担当者かどうかも重要ですが、アフターサービスの充実度も葬儀社選びのポイントの一つです。ご葬儀は、当日や事前準備もそうですが、相続や遺品整理、法要など、意外と葬儀後にやることも多いです。そのためお葬式をおこなったら終わりではなく、葬儀後のアフターサービスが充実している葬儀会社を選ぶことをおすすめします。アフターサービスは、葬儀会社によっては回数制限が設けられている場合もあるので注意しましょう。

「家族葬のらくおう・セレモニーハウス」では、アフターサービス専門の部署を設けています。専門スタッフが、各種お手続き、遺品整理、相続相談、法要やお墓のことなど、葬儀後のあらゆるご相談にお応えするべく、万全な体制を整えてお待ちしています。

「誰に相談していいかわからない」「何をすればいいかわからない」といった葬儀後のご不安も、お気軽にご相談ください。もちろんご相談は何度でも無料です。

家族葬の斎場選びについて

家族葬の斎場選び

続いては、家族葬の斎場についてです。家族葬は少人数でおこなうイメージがあるため、斎場も限られていると思われるかもしれませんが、一般葬同様に自由に選ぶことができます。

家族葬の斎場を選ぶ際は、以下の点に気をつけましょう。

人数に見合った規模の斎場を選ぶ

ひとことで家族葬といっても、5名の家族葬もあれば、50名の家族葬もあります。ご参列いただく人数に比べて会場が広すぎると寂しい感じがしますし、反対に狭すぎると窮屈に感じてしまうため、人数に見合った規模感の斎場を選ぶことが大切です。

また、家族葬は通常、ご参列いただく方のみにご案内をお送りしますが、稀にどこかから聞きつけて、弔問に訪れる方もいらっしゃいます。そのような突然の弔問客にも対応できるように、少し余裕をみておくとより安心です。

設備が整っているかをチェックしよう

斎場の規模感、立地やアクセスに加えて、斎場の設備もチェックしましょう。ご葬儀までの間ご遺体を安置する「安置室」があるか、ご高齢の方も安心して参列できる「バリアフリー機能」が整っているかも重要なポイントです。

また斎場によっては、他家のご遺族と一緒になってしまったり、控え室が清潔でなかったり、設備面でストレスを感じてしまうところもあります。せっかくの家族葬ですので、落ち着いた環境で最後のお見送りができるよう、1日1組の貸切斎場など、プライベートな空間を確保できる斎場を選ぶようにしましょう。

家族葬のらくおう・セレモニーハウスには、関西で72の家族葬専用ホールがあり、いずれも安置室はもちろん、ゆっくりとくつろいでいただける控え室も完備しています。1日1組貸切なので、他家様を気にすることなく、ご葬儀を行うことができます。

まとめ

いかがだったでしょうか。近年家族葬という言葉は耳にする機会が増えたものの、実際にどんなご葬儀なのかを説明できる方はまだまだ少ないです。通常のご葬儀とマナーが異なる部分もあるため、経験してみてはじめてこうすればよかったと気づくこともあるのではないでしょうか。

大切なご家族の人生の最後をしめくくる一生に一度のご葬儀です。ぜひ悔いのないものにするためにも、この記事を参考にしていただけたら嬉しいです。

葬祭ディレクター北村悠

営業部 北村 悠

営業部 北村 悠

大切な方の最後のお別れの場という事を常に意識し、誠心誠意お手伝いをさせて頂きます。

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