ご葬儀のこと
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葬儀のスケジュールはどう決める?日程を組む際のポイントを解説

葬儀のスケジュールはどう決める?日程を組む際のポイントを解説
家族葬のらくおう・セレモニーハウスの葬祭ディレクターの朝田です。
家族が亡くなったら、できるだけ早く葬儀のスケジュールを決める必要があります。しかし、急な不幸の場合、「葬儀のスケジュールをどのように考えたらよいかわからない」という方も多いでしょう。特に、早朝や深夜、年末年始に亡くなった場合は、何をどうやって決めればよいか戸惑ってしまう方も少なくありません。
ここでは、一般的な葬儀のスケジュールや、ご臨終の日時別のスケジュールの決め方、スケジュールを立てる際のポイントのほか、ご臨終から葬儀までにやらなければいけないことについても解説します。
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ご臨終から葬儀までのスケジュール
葬儀のスケジュールを決める際には、ご臨終から葬儀までの一般的な流れを把握しておくことが大切です。全体のスケジュールは宗教や葬儀の種類などによっても異なりますが、一般的な仏式の場合、ご臨終の翌日に通夜、さらにその翌日に葬儀・告別式を執り行います。また、多くの場合、通夜は18~19時頃、葬儀・告別式は翌朝10~11時頃から行います。
一般的な仏式の場合、ご臨終から葬儀までのスケジュールは以下のとおりです。
<ご臨終から葬儀までのスケジュール>
1. 危篤・ご臨終
2. ご遺体の搬送・安置
3. 葬儀の打ち合わせ
4. 納棺
5. 通夜・通夜振る舞い
6. 葬儀・告別式
7. 出棺
8. 火葬・収骨(拾骨)
9. 初七日法要・精進落とし
ご臨終の日時によって葬儀の日程が異なる
亡くなった日時によっては、葬儀の日程が異なる場合もあります。特に注意したいのが、早朝や夜間、年末年始にご臨終を迎えたときです。それぞれの状況に応じた葬儀のスケジュールをご紹介します。
早朝にご臨終を迎えた場合
早朝にご臨終を迎えた場合は、一般的な例と同様に、ご臨終の翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式を行うケースが主流です。なお、葬儀社との打ち合わせや日程調整がスムーズに進めば、ご臨終当日の夜に通夜を行い、翌日に葬儀・告別式を行うこともできます。ただし、ご臨終当日に通夜を行う場合、準備期間が非常に短くなるため、ご遺族の負担が大きくなってしまう可能性があります。
深夜から未明にご臨終を迎えた場合
深夜、日付が変わる前にご臨終を迎えた場合、一般的な例と同様に、ご臨終の翌日に通夜、翌々日に告別式を行うケースがあります。一方、日付が変わってから未明にかけてご臨終を迎えた場合には、ご臨終当日の夜に通夜を行い、その翌日に葬儀・告別式を行うこともあります。基本的に葬儀社は24時間対応しているので、深夜であっても葬儀の手配は可能です。ただし、斎場・火葬場の都合により葬儀の準備に時間がかかる場合や、遠方から参列する親族が多い場合などは、ご臨終の翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式をすることもあります。
年末年始にご臨終を迎えた場合
年末年始にご臨終を迎えた場合は、一般的に、1月4日以降に通夜や葬儀・告別式を行います。理由のひとつとしては、葬儀社は年末年始も24時間対応している場合が多いものの、火葬場は12月30日から1月3日頃まで休業している場合が多いためです。参列者への配慮から、正月三が日の葬儀を控える場合もあります。
さらに、年末年始は、檀家への対応や挨拶回りなど僧侶の繁忙期にあたります。そのため、年末年始の葬儀を希望しても、僧侶と都合が合わない可能性もあるでしょう。
なお、ご臨終から葬儀までの期間が空く場合、ご遺体が傷まないように、エンバーミングなどの処置が必要になります。エンバーミングとは、ご遺体を衛生的に保つために防腐・殺菌・修復処理を施す技術のことです。ただし、通常エンバーミングは葬儀社のセットプランには含まれず、別料金となります。また、ご遺体の安置期間が長くなると、安置施設料などの追加料金が発生する点にも注意が必要です。
葬儀のスケジュールはいつ決める?
葬儀のスケジュールを決めるのは、故人のご臨終直後です。前述したように、一般的には、ご臨終の翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式を行います。また、病院で亡くなった場合、病院の霊安室を利用できるのは基本的に数時間程度です。そのため、ご臨終後はできるだけ早めに葬儀社を決め、ご遺体の搬送や安置を依頼しなければなりません。
家族を亡くした悲しみと動揺の中、短期間で多くのことを決め、手配するのは大変です。しかし、だからといってよく検討せずに慌てて葬儀社を決めてしまうと、「納得できる葬儀ができなかった」ということになりかねません。葬儀のスケジュールをスムーズに決めるためには、事前に家族で葬儀プランや葬儀社について話し合っておくと安心です。葬儀社の中には事前相談が可能なところもあるので、疑問や不安があればあらかじめ相談しておくとよいでしょう。
葬儀のスケジュールを立てる際のポイント
一般的な仏式の場合、ご臨終の翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式を行います。ただし、さまざまな理由により、葬儀のスケジュールが変動するケースも少なくありません。葬儀のスケジュールを立てる際には、以下のポイントを考慮することが大切です。

ご臨終から24時間以内は火葬できない
近年では葬儀の種類が多様化しており、通夜や葬儀・告別式を行わずに直接火葬場で短時間のお別れをする直葬・火葬式が選ばれることもあります。ただし、日本の法律では、原則として死亡後24時間以内の火葬は禁止されています。そのため、たとえ直葬・火葬式であっても、亡くなった当日に火葬はできない点に注意しましょう。
火葬場の空き状況を確認する
葬儀のスケジュールに大きな影響を及ぼすのが、火葬場の空き状況です。火葬場には代替施設がなく、数も限られているため、希望の日程どおりに予約が取れるとは限りません。年末年始にご臨終を迎えた場合など、火葬場が混雑しやすい時期もあるため注意が必要です。特に都市部では、火葬場の不足により、長期間ご遺体を火葬できない「火葬待ち」が発生するケースもあります。葬儀のスケジュールを立てる際には、まず火葬場の空き状況を確認することが大切です。
僧侶の都合を確認する
葬儀のスケジュールを立てるときには、僧侶の都合も確認する必要があります。仏式の場合、通夜や葬儀・告別式では僧侶による読経を行うケースが多くあります。法要の多いお盆やお彼岸、年末年始など、僧侶にとっての繁忙期と重なると、希望する日程が合わないかもしれません。特に、葬儀を菩提寺に依頼したい場合などは、必ず事前に僧侶の都合を確認しましょう。
斎場の空き状況を確認する
自宅以外で葬儀を行う場合は、斎場の空き状況も考慮しましょう。火葬場と同様に、斎場の空き状況によっては、希望する日程で葬儀を行うのが難しい場合もあります。火葬場の空き状況や僧侶の都合を確認するのと並行して、葬儀を執り行う場所についても調整が必要です。
友引の葬儀はなるべく避ける
六曜のひとつである「友引」の日は、葬儀を避けたほうがよいとされることがあります。「友引」という漢字が「友を引きよせる」ことを連想させるため、「故人が友をいっしょにあの世に引き込む」と考えられることが理由です。このため、地域によっては友引の日に葬儀を行わない風習があり、友引を定休日としている火葬場も少なくありません。また、親族が六曜を気にする場合には、トラブルを避けるためにも葬儀の日程が友引に重ならないよう調整したほうがよいでしょう。
ただし、六曜は仏教をはじめとした宗教とは無関係です。その日の吉凶を占う指標のようなもので、友引は本来、勝負事などが引き分けになるという意味を持ちます。そのため、友引の日に葬儀を行ったとしても、縁起が悪かったりマナー違反になったりするわけではありません。火葬場の空き状況や僧侶の都合などでほかの日が難しい場合などは、火葬場が休みでなければ、友引に葬儀を行うのも選択肢のひとつです。なお、六曜にもとづく風習においても、友引に通夜を行うことは問題ないとされています。
親族の都合を確認する
葬儀のおおよそのスケジュールが定まったら、参列してほしい親族の都合を確認しましょう。特に、正月三が日明けや平日に通夜・葬儀を行う場合などは、参列者側も予定の調整が必要になります。遠方の親族や、故人との関係からどうしても参列してほしい方がいる場合は、できるだけ早めに日程の確認をしておくのが望ましいといえます。
ご臨終から葬儀当日までに行うこと
ご臨終から葬儀当日までのあいだには、ご遺族が行わなければいけないことがたくさんあります。スケジュール以外にも決めなければならないことが多いので、漏れのないように確認しておきましょう。
喪主の決定
葬儀の準備にあたり、まず、喪主を誰が務めるかを決めなければなりません。喪主はご遺族の代表となる方のことで、葬儀社との打ち合わせや僧侶への対応のほか、通夜や葬儀・告別式での挨拶なども行います。
通常、故人の配偶者が喪主を努めますが、配偶者がいない場合やご高齢の場合には、故人の子供やそれ以外の親族が務めることもあります。その場合の優先順位は、以下のような順序が一般的です。ただし、故人が遺言を残されていた場合はその遺志に従いましょう。
<故人の配偶者以外が喪主を務める場合の優先順位>
1. 故人の長男
2. 故人の次男以降の直系の男子
3. 故人の長女
4. 故人の次女以降の直系の女子
5. 故人の両親
6. 故人の兄弟姉妹
葬儀社との打ち合わせ
喪主が決まったら、宗旨宗派や葬儀の内容、場所、費用などについて、葬儀社と打ち合わせを行います。このとき、少しでも疑問や不安を感じる点があれば、そのままにせず、その場で葬儀社に確認しましょう。なお、あらかじめ以下の内容をご遺族で話し合っておくと、打ち合わせがスムーズに進みます。
<葬儀社との打ち合わせ前までに決めておきたいこと>
・宗旨宗派(仏式、神式、キリスト教式など)
・葬儀の種類(一般葬、家族葬、一日葬、火葬のみなど)
・葬儀の規模、予算
・通夜や葬儀の場所、日程
通夜や葬儀・告別式のスケジュール調整
葬儀社との打ち合わせの中で、通夜や葬儀・告別式の日程を決めていきます。前述のスケジュールを立てる際のポイントを参考に、火葬場の空き状況や僧侶の都合などを考慮し、日程を調整しましょう。
死亡届の提出と火葬許可証の申請
ご臨終後は、故人の死亡の事実を知った日を含め、7日以内に死亡届を提出しなければなりません。提出先は、故人が亡くなった場所や本籍地、または届出人の所在地の役所です。ご臨終が土日祝日や年末年始などで役所の閉庁日にあたる場合は、時間外受付へ届出を行います。
死亡届を提出する際には、あわせて火葬許可証の申請を行います。火葬許可証がないと、たとえ火葬場を予約してもご遺体を火葬できません。なお、死亡届の提出と火葬許可証の申請は葬儀社に依頼できることも多いので、事前に確認しておくとよいでしょう。また、火葬許可証が交付されたら、火葬場に持って行くのを忘れないように葬儀社に預けておくと安心です。
なお、火葬場によっては火葬予約をしてからでなければ火葬許可の申請ができない場合もありますので、詳しくは葬儀社に確認しておくのが良いでしょう。
遺影の選択
通夜や葬儀・告別式では、祭壇に遺影を飾るため、遺影に使用する写真の選択も必要です。急なご不幸の場合など、事前に故人が遺影を準備していない場合は、ご遺族が遺影に使用する写真を選ばなければなりません。できるだけ亡くなった年齢に近い時期に撮影された、故人の人柄がわかるような写真を選ぶのが望ましいでしょう。選んだ写真や画像を葬儀社に渡すと、祭壇に飾る遺影を作成してもらえます。
親族などへの訃報の連絡および葬儀案内
故人のご臨終後は、通夜や葬儀・告別式の日までに親族や友人、知人などに訃報を伝える必要もあります。故人と近しい方には危篤またはご臨終直後に一報を入れ、そのほかの方々には通夜や葬儀のスケジュールが決まってから連絡をしましょう。
連絡方法としては、電話で伝えるのが早くて確実ですが、メールやSNS、手紙などで知らせる方法もあります。通夜や葬儀に参列してもらいたい方、訃報の連絡だけする方など、事前にリストを作成しておくと安心です。
急なご不幸の際も慌てないよう、事前に葬儀のスケジュールを理解しておこう
ご臨終後は、すぐに葬儀社を決め、葬儀のスケジュールを考えなければなりません。ご臨終の日時や葬儀の種類、宗旨宗派などによっても全体のスケジュールは異なるため、わからないことは葬儀社へ相談するようにしましょう。いざというときに、何をどうやって決めればいいかを把握しておくためにも、葬儀社に事前に相談しておくのがおすすめです。
家族葬のらくおう・セレモニーハウスなら、葬儀にまつわるお電話での事前相談を24時間365日、無料で受け付けています。メールや対面でもご相談いただけますので、お気軽にお問い合わせください。
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よくある質問
Q1. 一般的な葬儀のスケジュールは?
一般的な仏式の場合、ご臨終の翌日に通夜、その翌日に葬儀・告別式を行います。一般的に、通夜は18~19時頃、葬儀・告別式は10~11時頃から開始します。
詳しくは「ご臨終から葬儀までのスケジュール」をご確認ください
Q2.年末年始に亡くなった場合、葬儀を行うのはいつになりますか?
年末年始は火葬場が休みになっていることが多いため、年末年始にご臨終を迎えた場合は、1月4日以降に通夜や葬儀・告別式を執り行うのが一般的です。ご臨終から葬儀までの期間が空くと、ご遺体が傷まないようにエンバーミングなどの処置が必要になります。また、安置期間が長くなることで、追加料金が発生することもあります。
詳しくは「ご臨終の日時によって葬儀の日程が異なる」をご確認ください
Q3.友引の葬儀は避けるべきですか?
友引の葬儀は、必ずしも避けなければならないわけではありませんが、地域の風習や親族の意向を確認することが大切です。友引は「友を引きよせる」ことを連想させるため、地域によっては「故人が友をいっしょにあの世に引き込む」として葬儀を避ける風習があります。そのため、友引を定休日としている火葬場もあります。ただし、六曜は宗教と直接関係がなく、友引の日に葬儀を行ってもマナー違反にはなりません。なお、六曜にもとづく風習においても、友引に通夜を行うことは問題ないとされています。
詳しくは「葬儀のスケジュールを立てる際のポイント」をご確認ください

葬祭ディレクター 朝田 裕喜
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