ご葬儀のこと
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【余命宣告をされたら】何をすればいい?をわかりやすく解説
余命宣告をされたら何をすればいい?をわかりやすく解説します。
家族葬のらくおう・セレモニーハウスの葬祭ディレクター朝田です。
医師から「余命宣告」をされたら……誰しも不安な気持ちにおそわれてしまうことと思います。
それでも、残された時間を有意義に、そして実り豊かに過ごすためにも、すこしずつでもできる準備をすすめておきたいと思われるのではないでしょうか。
今回は、そもそも余命宣告をされたら何をしておけばいいか、終活の仕方やエンディングノートの書き方など、余命宣告をされた際に準備しておくとよいことを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
余命宣告とは
「余命宣告」とは、”あとどれくらい生きられるか” という目安を、医師から患者へ告げることです。一般的に「余命宣告」は、重い病状の患者へ告げられる場合が多く、特に進行性のがんなどの病気は、手術をしたあとに合併症を引き起こす危険性があるため、予め患者様ご本人やご家族様へ余命宣告が行われることがあります。
その際「◯ヶ月」や「◯年」と告げることもあれば、「◯~◯年」と幅を持たせる場合もあります。
ただし、「余命」というのは、あくまでも患者様ご本人と同じ病気の人の過去のデータから割り出した数値であり、実際の寿命とは限りません。
多くの医師が取り入れているがんを患った方への余命宣告は、「生存期間中央値」と呼ばれる、同じがんを患った人を生存期間順に並べたときに真ん中に位置する50%の方が亡くなった時期の平均データを指標としています。
ですから、宣告があった場合でも、告げられた期間は必ずしも当てはまる数値ではなく、目安であるということを充分に理解しておきましょう。
余命宣告をされたらすること
つづいて、余命宣告をされたらするべきことを一つずつ解説します。
治療/医療行為の方針について選択する
余命宣告を受けると、その後の医療方針について医師と話し合うことになります。
完治を目指した治療を続けるのか、延命治療を受けるのか、それとも治療をやめて緩和ケアに進むのか。
医師からの病状説明をよく聞いて、自分自身の心と向き合い、ご自身の想いに沿った最善の道を選んでください。
親族や友人・知人に伝えるか考える
余命宣告をされたことを周囲の人々へ無理に伝える必要はありません。伝えたいかどうか、ご自身の思いを最優先に考えることをおすすめします。
面と向かって伝えられない場合は、手紙にして気持ちを残しておくのもよいでしょう。
保険を確認する
保険に加入している場合は、保険会社へ連絡し、内容について確認しておきましょう。
生命保険の中には、余命半年以内と医師から宣告を受けた場合に、死亡保険金の一部または全額を存命中に受け取ることができる「リビングニーズ特約」と呼ばれるサービスもあります。そちらも合わせて確認しましょう。
金融機関の口座や各種契約の確認
金融機関の口座や預貯金もあらためて確認しておきましょう。
葬儀費用など、まとまったお金が必要な場合は、あらかじめ引き出しておくとよいです。
公共料金・クレジットカード・定期購入などの契約状況や引き落とし口座も確認しておきましょう。
相続・財産の確認
また財産の調査や確認をしたうえで、何を誰に相続させるかを考え、それをひとまとめにした財産目録および遺言書を作っておくと後々ご家族様が相続で揉めるなどのトラブルを防ぐことができます。
終活・エンディングノート
終活は、人生の終幕へ向けての準備を進めていくことです。余命宣告を受けると、心身ともに余裕がなくなることもあるかと思います。そんな時は無理をせず、時間を見つけて少しずつ準備を進めていきましょう。
亡くなった後にご家族様に必要となる情報をまとめたり、感謝の言葉を遺したりする「エンディングノート」を作成しておくのも一つです。
エンディングノートの書き方
エンディングノートはどのような形式でも自由です。
記入すべき項目があらかじめ記載されている市販されているエンディングノートを利用するのも一つの手です。
【エンディングノートに記載する内容例】
・葬儀について
・財産や相続について
・自分の生い立ち
・家族や親族の連絡先
・病院や治療法
上記のような内容を、予め決めて書き記しておくことで、ご家族様の負担を減らすことができます。また感謝の気持ちなどを綴っておくことで、残された人への励ましにもなるでしょう。
エンディングノートには法的拘束力はありませんが、自分の考えをまとめるよい機会にもなりますし、備忘録的なメモ代わりとしての使い方もできます。法的効力のない一種の遺書のようなものと思っておいてよいでしょう。
臓器提供の意思
もしお亡くなりになった後に、臓器を必要としている人に臓器提供をして誰かの役に立ちたいという意思がある場合は、意思表明をしておくことをおすすめします。
「臓器提供意思カード」やインターネット申請だけでなく、免許証・健康保険証・マイナンバーカードなどの裏面でも意思表示は可能です。
葬儀の準備
事前に葬儀社や葬儀プランを決めておくことで、ご家族様の負担を減らすことができます。
葬儀をどのように執り行うか、できればご家族様も交えて葬儀社と準備を進めましょう。
・葬儀の規模や形式(家族葬・一般葬・一日葬など)
・葬儀の内容(どんな葬儀にしたいか思い描いているものがあれば)
・遺影写真
・お墓の希望(一部散骨を希望などがあれば)
・葬儀に呼びたい人、訃報を伝えて欲しい人
家族としてできること
余命宣告はご家族様にとっても大きなショックを伴うことです。
今後の過ごし方や、何を優先すべきかなど様々な不安や戸惑いで動揺してしまうでしょう。
ですがまずは、家族としてできることを考えましょう。
(上記で解説してきた「余命宣告をされたらすること」は、ご家族様もご本人様に付き添って確認したり選択するであろう実務的な内容となりますので、合わせてご確認ください。)
しっかりと支える
まずは、患者ご本人様のそばに寄り添い、体調をケアすることはもちろん、精神的にもしっかりと支えてあげましょう。手を握ったりただ側にいてあげたりするだけでも気持ちは和らぎます。
本人の希望を確認する
かつては、ご本人がご存命中に葬儀の準備などをすることは不謹慎だ、とする考え方が多くありました。しかし、お亡くなりになってから葬儀の準備をするのでは、残されたご家族様はショックの中で取り進めなければならず、精神的にも大きな負担がかかってしまいます。
そのため、ご本人様がご存命中に、あらゆる希望を確認しておき、できる準備を進めていくことは、ご家族様の負担を減らすためにも大切なことです。またそれだけでなく、葬儀にご本人の希望や意向を取り入れやすくもなります。エンディングノートなどがある場合は、その内容も確認しておくと良いでしょう。
病について正しく理解する
例えばがんという病であれば「余命あとわずか」などと決めつけずに、病の知識について正しく理解しましょう。そうすることで、患者様ご本人にとってもご家族様が頼もしく心強い存在となります。
自分自身のケアにも気を配る
患者様ご本人のケアに集中し自分のことを後回しにしてしまうと、心身ともに調子を崩しかねません。適度に休息をとり、自身をいたわる時間も確保することが必要です。
また、「自分が気丈でいなければ」と心理的動揺や疲労を無理に押し殺してひとりで抱え込むのではなく、相談できるご家族がいるのであればみんなで今後のケアプランを共に考え話し合うことも大切です。
治療についてだけではなく、ご家族様自身の様々な不安や問題についても、医師や看護師、ソーシャルワーカーや社会福祉士など、さまざまな専門家に頼って相談してみましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は余命宣告をされた場合にどうすればよいかについて解説しました。
人生の残された時間に向き合うのはとても辛いことです。
「限られた時間のなかで何ができるだろうか」
「些細なしあわせさえも取りこぼさずに、少しでも充実した日々を過ごしたい」
余裕をもって豊かな余生を過ごすことは、本人にとって癒やしとも励みともなるでしょう。
そのためにも、今からできる準備を少しずつ進め、しっかりと備えておくことで、心置きなくそのときを迎えることができることと思います。
また、もしご葬儀のことでお力になれることがあれば、家族葬のらくおう・セレモニーハウスまでご連絡ください。
葬祭ディレクター 朝田 裕喜
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