家族葬のらくおう・セレモニーハウスのコールセンターの西尾です。
世間ではお盆の時期に休みになる会社が多いことから、「お盆には葬式を行うのは難しいのでは?」と考える方もいるかもしれません。お盆期間に葬式を執り行うことは可能ですが、ほかの時期とは異なる注意点があります。いざというときに慌てないよう、お盆期間の葬式の注意点についてしっかりと把握しておくことが大切です。
ここでは、お盆の葬式の有無、お盆期間に不幸があった場合の葬儀日程の決め方や、お盆に葬式を行う際に気をつけたいことなどについて解説します。
お盆でも葬式はできる
お盆でも葬式を執り行うことは可能です。お盆とは、一般的に8月13〜16日の時期を指します。ただ、地域によっても違いがあり、例えば7月13〜16日や7月31日〜8月2日などがお盆とされる場合もあります。お盆期間は多くの会社が休みになりますが、葬儀社は基本的に24時間365日対応しているため、「葬儀社が休みでお盆に葬式ができない」という心配はありません。
葬式ができるかどうかに大きく影響するのは、葬儀社のほか、火葬場の休館日や宗教者の都合などです。火葬場の休館日は年末年始や友引の日が多いので、お盆の葬式にはそれほど影響はないでしょう。一方で、お盆は法事が多く、寺院などの繁忙期にあたるため、僧侶など宗教者の都合がつきにくいことはあるかもしれません。
葬式の日程の決め方
仏式の葬儀では、ご臨終の翌日に通夜、翌々日に葬儀・告別式と火葬を行うケースが一般的です。ただ、実際の葬儀日程は、火葬場の予約状況や僧侶の都合などにあわせて決める必要があります。
そのため、希望どおりに火葬場の予約が取れなかったり、僧侶の都合があわなかったりした場合は、葬式の日程を後ろにずらすことになります。特に、人口の多い都市部などでは、火葬場不足により、ご臨終から火葬まで1週間程度あいてしまう「火葬待ち」が発生することもあるでしょう。
なお、火葬場は原則として個人からの予約を受け付けておらず、葬儀社などの事業者が行うため、葬儀社と相談しながら葬式の日程を決めます。また、通夜や葬儀・告別式を行わずに直接火葬場でお別れをする直葬・火葬式であっても、ご遺体の安置や搬送のために葬儀社に依頼することが一般的です。迅速に葬式の日程を決めるには、身内が亡くなった際、すぐに葬儀社を決める必要があります。
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お盆期間中に葬式を行う際の注意点
お盆の時期に葬式を行うことはできますが、その場合、お盆ならではの注意点があります。お盆期間中に葬式を行う場合は、以下の点に注意しましょう。
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お盆期間中に葬式を行う際の注意点
・僧侶の繁忙期なので予定があわせにくい
・帰省や旅行のタイミングで参列しにくい
・お盆期間後に葬式をずらすとご遺体の安置期間が長くなる
僧侶の繁忙期なので予定があわせにくい

お盆は、ご先祖様の魂をご自宅へお迎えして供養する行事のひとつです。宗教者の中でも僧侶の場合、お盆期間中は法要を営んだり檀家を回ったりと、非常に忙しくなります。お盆に葬式を行いたいと思って菩提寺に相談しても、「その日は僧侶の都合がつかない」「別の日時に変えてほしい」と言われる可能性は十分考えられます。
仏式の通夜や葬儀・告別式では、読経をお願いする必要があるため、僧侶の都合によっては、葬式の日程を変更することも検討しなければならないでしょう。
なお、神道の場合もお盆を行う慣習があります。
帰省や旅行のタイミングで参列しにくい
お盆期間中の葬式は、参列者が集まりにくい点にも注意が必要です。お盆では、帰省ラッシュや空港の出国・帰国ラッシュが話題になるように、お盆の時期は多くの方が帰省や旅行で移動しています。帰省先や旅行先で訃報を知った場合、「故人をお見送りしたいと思っても、葬式に参列できない」という状況になってしまうかもしれません。
また、お盆の期間は新幹線や飛行機のチケットが取りにくかったり、宿泊費が高くなったりして、遠方から参列する方の負担が大きくなる可能性があります。こうした事情から、お盆期間中の葬式を避け、日程を後ろにずらすケースもあります。
お盆期間後に葬式をずらすとご遺体の安置期間が長くなる
僧侶や参列者の都合などによって葬式の日程を後ろにずらした場合、ご遺体の安置期間が長くなります。安置期間が長くなると、その分、ご遺体の保存に関する費用がかかるため注意しなくてはなりません。
一般的に、葬儀社のセットプランには2日分など一定期間の安置にかかる料金を含んでいますが、一定期間を超えた場合は、超過した日数分の追加費用が発生します。例えば、安置場所にかかる費用は1日あたり1万円程度、ご遺体の状態を保持するためのドライアイスの料金が5,000~1万円程度の追加料金がかかります。自宅に安置するのであれば、場所代はかかりません。
また、安置場所や季節にもよりますが、一般的にドライアイスでご遺体の劣化を防げるのは4〜5日が限界といわれています。安置期間が長期になると、ご遺体を衛生的に保つために、エンバーミングという専門的な処理が必要です。エンバーミングは、基本的にセットプランとは別料金となり、15万~25万円程度が相場となります。
近年では、お盆期間にかかわらず、都市部を中心に火葬待ちが発生しており、火葬まで1週間程度待つことも珍しくありません。特に、気温の高い夏場は、安置期間中のご遺体の状況に十分配慮が必要です。安置場所の環境や期間、追加費用が発生する条件などについては葬儀社に相談することが大切です。
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熱中症などでの死亡は8月が多い傾向
お盆期間は熱中症で亡くなる方が多い時期です。以下、東京都保健医療局の「令和4年夏の熱中症死亡者数の状況【東京都23区(確定値)】」によると、東京都23区で2022年6~9月の間で、熱中症で亡くなった方がもっとも多かったのが8月でした。

※東京都保険医療局「令和4年夏の熱中症死亡者数の状況【東京都23区(確定値)】」
また、以下グラフのとおり、この熱中症で亡くなった方のうち、約9割が60代以上の方です。

※東京都保険医療局「令和4年夏の熱中症死亡者数の状況【東京都23区(確定値)】」
近年では猛暑の影響もあり、熱中症の危険性もますます高まっています。そのため、お盆期間に不幸があり、葬式を行うかどうかを検討しなければいけないケースもあるかもしれません。
訃報は予測できないため、もしお盆に身内が亡くなってしまった場合は、短期間で葬式の日程を決め、準備を進めていく必要があります。万が一のときに慌てずに済むように、葬儀社の事前相談などで、あらかじめ情報を収集することが大切です。
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お盆に葬式はできるが、配慮は必要
お盆に葬式を行うことは可能ですが、僧侶などの繁忙期にあたるため、予定をあわせるのが難しい可能性があります。また、お盆は帰省や旅行で移動する方が多いことから、参列者の都合のつきやすい日程に調整するなどの配慮が必要になるでしょう。
葬式の手配は、故人のご臨終直後から始まり、非常に慌ただしくなるため、葬儀社の事前相談を活用して情報収集しておくのがおすすめです。特に近年では、都市部を中心に火葬待ちが多発しており、ご臨終から葬式までの期間が長くなってしまうことも珍しくありません。葬儀社の事前相談を利用すれば、安置期間が長くなったときの費用の目安なども、あらかじめ把握できて安心です。
家族葬のらくおう・セレモニーハウスなら葬儀にまつわるお電話での事前相談を24時間365日、無料で受け付けています。メールや対面でもご相談いただけますのでお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
Q1.お盆に葬式はできますか?
お盆でも葬式を行うことはできます。お盆期間は多くの会社が休業となりますが、葬儀社は基本的に24時間365日対応しているため問題ありません。ただし、お盆は法事が多く、僧侶など宗教者の繁忙期にあたるため、スケジュールの都合がつきにくい可能性があります。なお、お盆期間がいつになるかは地域によっても違いがありますが、8月13〜16日の時期を指すことが多いでしょう。
Q2.お盆期間だと火葬場は休みですか?
火葬場の休館日はお盆とは関係ありません。一般的に、火葬場が休館するのは、年末年始や友引の日です。お盆期間中に友引の日がある場合は休館の可能性があります。また、近年では火葬場不足によって火葬までに数日かかる「火葬待ち」が発生することもあります。
Q3.お盆期間の葬式で気をつけることは?
仏式の通夜や葬儀・告別式では僧侶による読経が行われますが、お盆期間は僧侶の繁忙期にあたるため、すぐにお願いできない可能性があります。また、お盆期間は帰省や旅行などで移動する方が多く、参列者が集まりづらい点にも注意が必要です。僧侶や参列者の都合に配慮して、葬式の日程を後ろにずらすことも大切です。
さらに、葬式の日程を後ろにずらすことによって、ご遺体の安置期間が長くなると、安置場所の料金やご遺体を衛生的に保つためにドライアイスなどの追加費用がかかります。安置期間が長期化する際の費用や、追加料金がかかる条件は、事前に葬儀社に確認しておきましょう。
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