ご葬儀のこと
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命日は何をすればいい?過ごし方や供物・供花のマナーを解説します
命日は何をすればいい?過ごし方や供物・供花のマナーを解説します
家族葬のらくおう・セレモニーハウスの葬祭ディレクターの舟元です。
信仰している宗教に関わらず、命日は特別な日です。
お墓参りをしたり、故人様に想いを寄せて過ごすことが昔からの慣わしとなっています。しかし、命日に何をすればよいかわからないという方も中にはいらっしゃるでしょう。実は命日には祥月命日と月命日があり、それぞれ過ごし方も異なります。
今回は、命日にするべきことや過ごし方について詳しく解説します。お供物のマナーもお伝えしますのでぜひ参考にしてください。
命日とは?
故人様がお亡くなりになった日を命日といいます。「忌日(きじつ)」という言葉も命日と同じ意味で使われます。
古くから命日の日には、故人様に想いを寄せ、普段よりも手厚く供養を行う習慣があります。
命日には祥月命日(しょうつきめいにち)と月命日(つきめいにち)があり、それぞれ過ごし方が異なります。まずはそれぞれの定義を理解しておきましょう。
祥月命日とは?
故人様がお亡くなりになったのと同じ月の同じ日のことを祥月命日といいます。たとえば2023年11月1日にお亡くなりになった場合は、2024年の11月1日が最初の祥月命日にあたり、以後1年に一回ずつ訪れることになります。
月命日とは?
月命日は、故人様がお亡くなりになった日と同じ日のことをいい、2023年11月1日にお亡くなりになった場合は、2023年12月1日が最初の月命日にあたります。このように月命日は祥月命日の日を除いて一年に11回訪れることになります。
うるう年が命日の場合はどうなる?
2月は29日まである「うるう年」が4年に1度訪れます。もしうるう年にお亡くなりになった場合、死亡届などの公的書類やお墓・位牌に記載される没年月日は2月29日となります。しかしうるう年でない年の祥月命日は2月28日とすることが一般的です。
31日が命日の場合月命日はどうなる?
この場合もうるう年と同様の考え方で、30日までしかない月は30日を命日とすることが一般的です。
祥月命日の過ごし方
続いては、命日の過ごし方についてお伝えします。
年忌法要を執り行う
祥月命日は、「一周忌」や「三回忌」といった年忌法要と重なる年もあり、重なった年は、お寺などで法要を執り行います。年忌法要は、一周忌から五十周忌までありますが、十三回忌〜二十七回忌までの法要は近年省略されることも多くなっています。また、年忌法要の最後(弔い上げ)を三十三回忌とするケースも多いです。
【年忌法要のスケジュール】
一周忌・・お亡くなりになってから1年後
三回忌・・お亡くなりになってから2年後
七回忌・・お亡くなりになってから6年後
十三回忌・・お亡くなりになってから12年後
十七回忌・・お亡くなりになってから16年後
二十三回忌・・お亡くなりになってから22年後
二十七回忌・・お亡くなりになってから26年後
ちなみに、年忌法要は本来祥月命日の日に執り行うものですが、お寺や参列されるみなさまのご都合から日をずらして行うことも多いです。もしずらす場合は、本来の祥月命日よりも前の日程にずらすように設定するのがマナーです。
お墓参りをする
祥月命日にはお墓参りに行くという方も多いです。ご家族やご親族そろってお参りに行かれる方もいらっしゃいます。ただお仕事などの都合もあり、どうしても祥月命日当日のお墓参りが難しいこともあると思います。その場合は、年忌法要と同様に、祥月命日よりも前の都合のつく日程で設定するようにしましょう。祥月命日よりも後の日程に先送りにするのはあまりよくありません。
仏壇周りの掃除とお供え
仏壇やその周りをきれいに整えたり、お供物をすることも祥月命日のおすすめの過ごし方の一つです。お墓が遠方だったり、体調がすぐれないなど様々な理由からお墓参りにいけない方もいらっしゃると思います。その場合は家の仏壇にお参りするだけでも充分供養になります。故人様の好物や好きなお花などをお供えして過ごすのもよいでしょう。
卒塔婆をたてる
お墓の近くにたてられている梵字の書かれた木の細い板のことを「卒塔婆(そとうば)」といいます。卒塔婆は仏教における追善供養として、故人様が極楽へ往生できるようにと祈りを込めてたてられるものです。そのため死後すぐに極楽へ往生されるという教えの浄土真宗では、卒塔婆をたてる習慣はありません。それ以外の宗派は、菩提寺に卒塔婆を依頼して命日の際にたてることがあります。塔婆は故人様お一人に対して一本たてるのが一般的で、塔婆料は2000円〜10,000円が相場となっています。
月命日の過ごし方
続いては、毎月訪れる月命日の過ごし方についてです。
月参りを行う
月命日は、祥月命日のように大勢で集まって法要が執り行われるということは少ないですが、お亡くなりになってから初めての月命日などには、僧侶をお呼びして月参りを行うという方もいらっしゃいます。もちろん必ずしなくてはならないものではありませんので、月参りを行うかは、各ご家庭ごとで話し合って決めてください。
仏壇にお供えやお参りをする
なかなかお墓参りに行くことができない場合でも、ご自宅の仏壇に手を合わせることで供養になります。故人様の好物などをお供えするなどし、普段より時間をかけてお参りをするのもよいでしょう。
お墓・仏壇の掃除をする
お墓や仏壇の掃除をするのもおすすめの過ごし方の一つです。月に1回メンテナンスをすることで、大切なお墓や仏壇を長くきれいに保つことができます。お墓を掃除する際は、スポンジのような柔らかい素材のものを用いてあまり擦りすぎないように気をつけましょう。また仏壇は木製のものが多いため、水や洗剤は使わずにふきん等で乾拭きしてあげましょう。
命日のお供えに適したお花・供物
最後に命日のお供物のマナーについてお伝えします。命日にはお墓やお仏壇にお供物をするいう方も多いと思います。また、命日に合わせてお花やお供物を贈りたいという方もいらっしゃると思います。
お供えするお花や品物に厳密なルールはなく、基本的には故人様のお好きだった食べ物やお花をお供えするという考え方で問題ありません。しかし、お供えに適したお花や品物というものもありますので、ここでは供花や供物のマナーについても簡単にお伝えしておきたいと思います。
命日のお供物に適したお花とは
【適したお花】
命日にお供えするお花に決まりはありませんが、日本では、一般的に白・黄・青・紫などの控えめな色のお花が好まれる傾向にあります。たとえば白を基調としつつも淡いピンクのお花を混ぜるなど、故人様の雰囲気や性格、好きだった色やお花を取り入れてみるのもおすすめです。またその時々の季節のお花を花束にしてもよいでしょう。
具体的には菊・リンドウ・シャクヤク・カーネーション・ユリなどが選ばれています。
【適していないお花】
反対に、バラのように棘のあるお花や、匂いや色が毒々しいお花などは供花として適していません。また鉢植えのお花やドライフラワーは避けたほうがよく、生花の切り花をお供えするのが基本です。しかし最近は生花を枯れないように特殊加工を施したブリザーブドフラワーや造花をお墓や仏壇用の供花として贈ることも増えており、必ずしも生花でなければいけないということでもなくなってきています。ただし浄土真宗では、生花以外の供花は認めないという傾向が強く、できる限り生花をお供えするのが好ましいとされています。
命日のお供物に適した品物とは
命日のお供物には、お菓子、果物、お線香などがよいでしょう。
【お菓子】
お菓子は、たとえばクッキーやフィナンシェなどのように常温保存ができ、日持ちのする焼き菓子や、和菓子であれば饅頭や羊羹などが選ばれています。できれば個包装されているものだとなおよいでしょう。
【果物】
果物もメロンやリンゴなどのように日持ちするものが選ばれています。丸い形のものは縁起が良いとされているため丸い果物をお供えすることが多いです。
【お線香】
お線香は消耗品なので、たくさんあっても困らないものとして命日の贈り物として重宝されます。もしお線香を贈るのであれば、煙が立ちにくく、香りが控えめなものを選ぶとよいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
命日は絶対にこう過ごさなければいけないということはありませんが、故人様を想ってお墓参りをしたり、仏壇にお参りをしたり、お花や供物をお供えしたりすることが多いです。お供物にも絶対的なルールはありませんが、適したお花や品物はあります。また故人様の好物や好きだったお花、その時々の季節のお花などをお供えしてもよいでしょう。命日の過ごし方やマナーかわからないという方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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