お葬式のマナー
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天理教の葬儀とは?服装や香典のマナー、流れをわかりやすく解説

天理教のお通夜・葬儀の流れや服装、香典のマナーなど基礎知識をご紹介
家族葬のらくおう・セレモニーハウスの葬祭ディレクターの朝田です。
ご葬儀は、故人様が信仰する宗教・宗派に倣って執り行われます。
日本にもさまざまな宗教がありますが、今回ご紹介するのは天理教の葬儀です。
葬儀の流れや参拝方法、お香典や参列時の服装など、天理教における葬儀の概要をわかりやすく解説します。
天理教とは・・・?
ポイント
・成立は1838年(江戸時代)で、180年以上の歴史がある。
・教祖 中山みきが41歳の時に神の啓示を受けたことがはじまり。
・聖地(ぢば)は奈良県天理市。
・教えは「陽気暮らし」。全人類皆兄弟姉妹、助け合って暮らすことを目指した。
・仏教とは違い、一神教である。
天理教は江戸時代に教祖である中山みきが、天理王命(てんりおうのみこと)の啓示を受けることではじまった日本の新興宗教です。仲良く助け合いながら暮らす「陽気暮らし」を目指し、人助けなどを行なっています。
天理教の葬儀に対する考え方
天理教には「現在の体は神からの借り物であり、心だけは自身のもの」という教えがあります。そのため天理教における葬儀とは、「神様に借りていた古い身体をお返しし、新しい身体が見つかるまで魂を神に預かってもらうための儀式」になります。
この考えに基づく用語の違い
・天理教でのお通夜は「みたまうつし」(=みたま(魂)を古い身体から移すの意)と呼ばれています。
・天理教では「亡くなる」と言わずに「出直す」といいます。
・そのため、天理教における「命日」は「出直し日」となります。
天理教の葬儀の流れ
天理教では神道の儀礼をベースとした独自の葬儀を執り行います。細かい部分で異なる点がありますが、おおまかな流れは一般的な仏式や神式の葬儀と同じです。
ここではまず、全体の流れをみていきたいと思います。
ご逝去から搬送まで
お亡くなりになられて、ご遺体を安置場所へ搬送するまでの流れは仏式や神式と同じです。まずは葬儀社に連絡し、ご自宅または葬儀社の安置施設などに搬送しましょう。
↓
打ち合わせ
葬儀社との打ち合わせでは、故人様が天理教信者であることを必ず伝えてください。
一般的な葬儀とは違い、天理教の葬儀では僧侶ではなく祭官や楽人を手配する必要があります。また祭壇なども仏式とは異なる仕様になりますので、葬儀社の方もそのことを把握しておく必要があります。
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みたまうつしの儀(天理教のお通夜)
みたまうつしは仏教でいうところのお通夜にあたる儀式です。
詳しい流れは後述します。
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葬場の儀(告別式)
仏教でいうところの葬儀・告別式にあたる儀式です。
詳しい流れは後述します。
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火葬の儀・埋葬の儀
告別式の後、会葬者が玉串をお供えする儀式です。
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葬後祓(後祓いの儀)
出棺後、祓師が式場などを祓い清めます。
天理教のお通夜 みたまうつしの流れ
古い身体を神にお返しし、魂を別のものに移すための儀式である“みたまうつしの儀”は、仏式のお通夜に代わる天理教の儀式で、「遷霊祭」や「鎮霊祭」とも呼ばれています。神道では魂は夜に動くと考えられていることから、みたまうつしの儀も夜に行なわれます。
みたまうつしの儀の流れ
1. 入場
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2. 祓詞(はらえことば)奏上
災難や罪穢れを祓うため、神事の前に唱えられるお祓いの言葉を唱えます。
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3. うつしの詞奏上
みたまうつしの儀の前にうつしの詞が唱えられます。
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4. みたまうつしの儀
みたましろ(仏教の位牌に代わるもの)に魂を移す儀式を執り行います。
↓
5. 献饌(けんせん)
神様にお供えものをします。
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6. 斎主による玉串奉献(たまぐしほうけん)しずめの詞奏上、列拝
玉串奉献は、榊の木の枝に紙垂や麻を結びつけた「玉串」を神様にお供えすることをいい、仏教の焼香にあたる行為になります。
↓
7. 斎員列拝
斎主の助手/世話役として働く人による列拝。
↓
8. 喪主、遺族、一般参列者による玉串奉献および列拝
【玉串奉献のやり方】
・右手の平を下に茎をもち、左手の平を上にして葉の部分を持った状態で玉串を受け取る。
・玉串を時計回りに回して祭壇に茎をむけて置く。
【列拝のやり方】
・祭壇の前で 2礼(30度におじぎ)→ 4回拍手(控えめに)→ 1拝 (90度におじぎ)→ 4回拍手(控えめに)1礼 をする。
※ちなみに神式でも玉串奉奠を行いますが、神式では音を鳴らさずに「しのび手」で拍手をする点が、天理教との違いになります。
↓
9. 退場
天理教の告別式 斎場の儀の流れ
1. 入場
↓
2. 献饌
神前にお供えものをします。
※これは事前に済ませておく場合もあります。
↓
3. しのび詞奏上
副斎主がしのび詞を唱えます。
↓
4. 斎主による「玉串奉献」「告別詞」奏上
斎主が、玉串奉献をおこない告別詞を唱えます。
↓
5. 斎員 列拝
副斎主以下斎員たちが続いて列拝します。
↓
6. 喪主、遺族、一般参列者の順に玉串奉献・列拝
参列者がさらに続いて列拝します。
※玉串奉献・列拝は、みたまうつしの儀の時と同じ要領で行ってください。
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7. 弔電披露
↓
8. 撤饌(てっせん)
出棺に備えて、神前の供物を下げます。
※こちらも省略される場合があります。
↓
9. 斎主・斎員退場
↓
10. 出棺
祭壇に誰もいなくなったら葬儀社が出棺の準備をし、ご家族などで花を棺にいれ最後のお別れをして火葬場へ向かいます。
天理教の葬儀のマナー
ここからは、天理教の葬儀に参列する予定の方も参考にしていただける、当日の服装や香典などのマナーについてお伝えします。
服装について
天理教のお葬式の服装は、基本的に通常のご葬儀と変わりません。一般的なご葬儀に比べると着物で参列する方も多くみられます。
【着物の場合】
男性・・・羽織袴。縦縞の入ったものは避け単色のものを着用します。
女性・・・落ち着いた色の着物(喪服)で髪飾りや帯留めは不要です。
【スーツの場合】
一般的なブラックフォーマルで構いません。アクセサリーはつけず、バックも革製をさけた黒色のものを持ちます。
男性・・・黒のスーツに黒いネクタイを着用します。
女性・・・黒のアンサンブル、ワンピース、スーツを着用します。
【子供の服装について】
制服のあるお子さんは制服、ない場合は黒を基調とした落ち着いた服装にしましょう。
ちなみに、天理教の葬儀では数珠は用いませんので、わざわざ持参しなくても大丈夫です。
香典について
天理教の香典の表書きには「御玉串料」「御榊料」「御霊前」を用い、仏教でよく用いられる「御仏前」は使わないよう気をつけましょう。
市販の香典袋で問題ありませんが、ハスのはなが描かれているものは仏教の考えに基づくものなので避けましょう。
お包みする金額についても一般的な感覚で問題ありません。
例)
・ご友人・知人 ー 3千円〜5千円
・ご親族 ー 3万〜5万円
玉串料のお返し(香典返し)の際の表書きは「偲草」を用います。
天理教の葬儀をお考えの方は、家族葬のらくおう・セレモニーハウスまで
いかがだったでしょうか。
ご葬儀は宗教によって細かい作法の違いがあり、慣れていないとわからないことも多いと思います。家族葬のらくおう・セレモニーハウスでは、すべての宗教・宗派に対応したご葬儀を執り行っております。
天理教のご葬儀でわからないことがあれば、ぜひ家族葬のらくおう・セレモニーハウスへご相談ください。専門スタッフがお客様のご不安・疑問点に丁寧にお応えいたします。

葬祭ディレクター 朝田 裕喜
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