宗教者紹介サービスとは？利用方法や注意点、実家の宗派の見分け方も解説

家族葬のらくおう・セレモニーハウスの葬祭ディレクターの朝田です。

寺院やお坊さんを紹介してくれるサービスがあることをご存知ですか？
お葬式や法事などの儀式を執り行う際には宗教者の存在が欠かせませんが、「お寺ばなれ」という言葉もあるように、宗教者と一般の方との繋がりが薄くなってきている昨今、いざという時にどこに連絡すればよいかがわからないということはよくあるケースです。

今回は、そんな時に便利な「宗教者紹介サービス」について詳しく解説します。実家の宗派がわからない場合の対処法についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

宗教者の紹介サービスとは？

宗教者紹介サービスとは、文字通り「葬儀や法事の際に宗教者を紹介してくれるサービスです。「お坊さん紹介サービス」「僧侶派遣サービス」「寺院紹介サービス」など呼び名は様々ですが、近年、宗教者と一般の方のつきあいの希薄化などによる需要拡大に伴ってサービスを提供する業者も増加傾向にあるため、インターネットなどで検索すれば簡単に見つけることができます。
サービス内容としては、何らかの理由から葬儀や法事にお呼びする宗教者が手配できない方でも安心して故人様を供養できるように、登録している宗教者を紹介してくれるというものです。

寺院紹介サービスの利用方法

利用方法も簡単です。まずは、サービスを提供している業者をネットなどで探して選定し、どこに依頼するかを決めたら、電話またはメールで依頼の連絡をします。その際には以下の内容を伝える必要があるため、事前に明確にしてから依頼するとスムーズです。

【伝える内容】
お名前
お電話番号
ご住所
手配してほしい日時
宗旨宗派

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宗教者紹介サービスはどんな人に選ばれている？

宗教者紹介サービスは、昔からあったサービスではありません。その需要に伴って今から10〜15年前頃に生まれたサービスです。サービスが広まった背景には、寺院の檀家制度にとらわれたくないなどの理由から、宗教者と一般の方のつきあいが希薄化していることなどがあげられます。

ここでは、どのような方に宗教者紹介サービスが利用されているかについてお伝えします。

✔︎希望する宗派の宗教者との付き合いがない

普段からおつきあいのある宗教者がいないと、いざというときにどこに連絡してよいかがわからず困ってしまうと思います。そんな時に紹介サービスを利用すれば、宗教者の手配をお任せできて安心です。

✔︎遠方のため、お付き合いのある宗教者を呼べない

お引越しなどで菩提寺が遠方になってしまい、いつもお願いしているお坊さんを葬儀にお呼びできない、田舎の菩提寺に僧侶は葬儀社に手配してもらうように言われてしまった、などの場合は、希望日時やエリア、宗派などに合わせて紹介してくれる宗教者紹介サービスはとても便利です。

✔︎おつきあいのある宗教者と葬儀の日程が合わない

いつもお願いしている宗教者と、どうしても葬儀の日程のすり合わせがうまくできないこともあると思います。宗教者紹介サービスは、おつきあいのある宗教者はいても手配がうまくいかなかったという場合にも利用できるサービスです。

宗教者紹介サービスを利用するメリット

次は、宗教者紹介サービスを利用することでどのようなメリットがあるのかをみていきたいと思います。

手配を任せることができる

宗教者紹介サービスは、宗教者との接点がないためどうしていいかわからないという方の窓口になってくれるだけでなく、手配の段階で、面倒なやり取りを業者におまかせすることができるため、葬儀や法事に慣れていない方でも安心して利用できます。

宗旨宗派を問わず利用できる

宗教者紹介サービスには、様々な宗派の宗教者が登録しているため、ご希望の宗旨宗派の宗教者を手配してもらうことができます。

お布施の金額が明示されている業者もある

宗教者に儀式を依頼する際に必ずお渡しする「お布施」ですが、よく「いくら包んだらいいのかわからない」というお声を耳にします。ネット上には相場が書かれてはいるものの、宗教者とのつきあいの度合いなどによっても金額は異なり、そもそもお布施というものは明確には定められるものではありません。しかし宗教者紹介サービスを提供する業者によっては、１法要あたりいくらと予め決められている場合があります。金額が明示されている業者を選ぶことで、お布施の金額がわかりにいというストレスからも解放されます。

宗教者紹介サービスを利用する際の注意点

メリットも多い宗教者紹介サービスですが、一方でトラブルにも気をつけなくてはいけません。故人様の大切な供養がトラブルで台無しにならないよう、以下の点に注意しましょう。

菩提寺がある場合は、了承を得る

本来、葬儀や法事の場で供養を行うのは菩提寺の僧侶と決まっています。菩提寺を持たれている方で、どうしても都合が合わないなどの理由から宗教者紹介サービスを利用される場合は、事前に菩提寺の了承を得た上で依頼することをおすすめします。もし無断で別の僧侶に依頼した場合、先祖代々のお墓に納骨することができないなどのトラブルに発展する可能性があります。

信頼できる業者を選ぶ

宗教者紹介サービスを提供する業者も玉石混交ですので、信頼できる業者を選ぶことが大切です。料金が格安だからと依頼したら、お寺のないフリーランスの僧侶を紹介されたなどのトラブルも見受けられます。宗教者紹介サービスを利用する際には、地域に根ざした寺院等と良好な関係性を築いている業者を選ぶことをおすすめします。

家族葬のらくおう・セレモニーハウスの寺院紹介サービスはそのような心配は不要です。
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実家の宗派がわからない場合の調べ方

最後に、宗教者紹介サービスを利用したいけれど故人様の宗派がわからないという場合の対処法についてです。そのような場合は、父方のご兄弟に確認するのが最も確実です。しかしもし確認が難しい場合には、仏壇や位牌などから宗派を判断できる場合があります。

浄土宗の特徴

戒名の頭に阿弥陀如来を表す梵字の「キリーク」が使用されます。また戒名の中に「誉」の文字が使われることが多いです。

浄土真宗の特徴

浄土真宗大谷派・西本願寺派ともに、仏壇に位牌はなく、代わりに法名軸を飾ります。また戒名（浄土真宗では法名といいます）に、男性は「釋」「釈」女性は「釋尼」「釈尼」がつくのが特徴です。

天台宗の特徴

戒名の頭に阿弥陀如来を表す梵字「キリーク」釈迦如来を表す「パク」大日如来を表す「ア」が使用されることが多いです。

真言宗の特徴

戒名の頭に大日如来を表す梵字「ア」が使われることが多いです。

日蓮宗の特徴

戒名（日蓮宗では法号といいます）に「妙法」が入っている。また男性は「法」女性は「妙」の字が入ることが多いです。

臨済宗／曹同宗の特徴

戒名の頭に釈迦牟尼仏を表す梵字「バク」又は「空」の字が使用されることが多いです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

宗教者紹介サービスは、宗教者との接点がない方や、様々な理由から宗教者の手配が難しい方にとってとても便利なサービスです。その一方で、菩提寺がある場合は無断で利用してしまうと納骨ができない可能性があるなどトラブルの懸念もあるため、注意点も踏まえて利用するようにしましょう。

なお、家族葬のらくおう・セレモニーハウスの寺院紹介サービスは、事前にお布施や戒名の金額を明確にご提示しています。また全宗派に対応し、ご紹介するご住職様はすべてお寺をお持ちの方に限っていますので、安心してサービスをご利用いただけます。

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