ご葬儀のこと
公開日: 【生前葬】自分自身でつくる葬儀、成功させるには?
【生前葬】自分自身でつくる葬儀、成功させるには?
家族葬のらくおう・セレモニーハウスの葬祭ディレクターの福井です。
本来葬儀とは、亡くなってから行われるものですが、最近は「生きているうちに直接感謝の気持ちを伝えたい」「定年後、第二の人生の節目にしたい」などの理由から、生前葬を行う方も増えています。
今回は、自分の葬儀を生きているうちに行う「生前葬」の準備や当日の流れ、メリット・デメリットなどについて解説したいと思います。生前葬を行う前に知っておきたいことについても触れていきますので、生前葬に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
生前葬とは、どんな葬儀?
生前葬は、自分自身が主催者となって、生きているうちに行う葬儀のことをいいます。本来であれば、自分が亡くなった後に行われる葬儀ですが、生前に行うことで、家族や友人、これまで関わってくれた方々へ直接感謝の気持ちを伝える機会にできるというメリットがあります。また最後に大切な人に囲まれて楽しい思い出を作りたいという理由から選ばれる方もいらっしゃいます。自分で葬儀の内容を決めることができるので、希望に沿った葬儀にできるのも生前葬の特徴の一つです。
生前葬のメリット・デメリットを知っておこう
生前葬にはメリットも多いですが、デメリットもあります。これから生前葬を行おうと考えている方は、まずはよい面と悪い面の両方を知っておきましょう。
生前葬のメリット
✔️自分で葬儀の内容を決められる
ご自身が企画できるため、希望通りの葬儀を具現化することができます。
✔️直接感謝の気持ちを伝えられる
自分も参加できるため、家族や友人、会社関係者など参列いただいた方に直接これまでの感謝の気持ちを伝えることができます。
✔️時間に縛られず葬儀ができる
通常の葬儀では、火葬のスケジュールが決められているため、限られた時間内で儀式を行うことになりますが、生前葬には時間の制約がありません。
✔️予算が立てやすい
料理を振る舞って参列者をもてなす、あるいは会費制にして参加費をいただくなど生前葬は、の方法は様々ですが、事前に正確な人数を把握することができるため、予算が立てやすいというメリットがあります。
✔️ご家族の負担を減らすことができる
生前葬を行なっている分、ご自分の死後にご家族が大々的に葬儀を行なう必要がなくなるため、ご家族の負担を軽減することにつながります。
生前葬のデメリット
✔️2回葬儀を行うことになるため、金銭的な負担が増す
生前葬を行なったからといって、実際に亡くなった後の葬儀を行わなくてよいというわけにはいきません。最低でも火葬式は行う必要がありますし、ご家族様によっては、供養の意味も込めてお通夜も含めた通常の葬儀を行う場合もあります。その結果、生前葬と通常の葬儀で2回行うことになり、トータルで考えると金銭的な負担は増す傾向にあります。
✔️自由度が高い分、内容を決めるのが大変
生前葬は通常の葬儀のように形式がありません。自分自身で何もかも決めなくてはならないため、それを楽しめればよいですが、苦痛に感じてしまう方もいらっしゃいます。
✔️家族や親族に理解を得ておく必要がある
生前葬は、一般的になじみのある葬儀ではないため、事前に家族や親族など周囲の理解を得ておく必要があります。また参列者の中にも、「生きているうちに葬儀をするなんて不謹慎だ」と感じる方もいるかもしれません。すべての人が理解してくれるとは限らないということを、念頭においておく必要があります。
生前葬を成功させるためには?
メリット・デメリットを理解したところで、次は生前葬を成功させるためのポイントを解説したいと思います。
ポイント1:周囲の理解を得ておく
まだ生前葬になじみのない方も多いため、まずは、ご家族をはじめ周囲の方々の理解を得るところからはじめる必要があります。通常であれば亡くなってから行う葬儀を生前に行うというイレギュラーな事態に戸惑う方も少なくないため、「なぜ生前葬を行いたいのか」というご自身の希望をはっきりと伝え、納得してもらう必要があります。
ポイント2:自分の死後の葬儀についても明確にしておく
ご家族には、自分の死後に行われる通常の葬儀についての希望も伝えておくとよいでしょう。たとえば「火葬式のみで済ませて、納骨堂に納骨して欲しい」「家族だけの小規模な家族葬にしてほしい」などのように具体的に伝えておくとご家族様が後々迷わずにすみます。
ポイント3:葬儀の内容を明確に決めておく
なぜ、生前葬なのかという目的の部分をまずは明確にし、その上で内容を検討しましょう。こんな式にしたいという内容が決まったら、葬儀社との打ち合わせを重ねて連携を深めておくことも大切です。内容の他には誰を招待するか、どこで開催するかなども具体的に決めておきましょう。
ポイント4:感謝が伝わる挨拶を考えておく
式中には、みなさんへ挨拶のスピーチをする時間を設けることができます。ご自身が生前葬を行うに至った経緯や背景、そして感謝の気持ちを伝える絶好の機会となりますので、気持ちのこもった挨拶文を考えておくとよいでしょう。
生前葬の流れ
生前葬は無宗教で行うのが一般的です。通常の葬儀のように僧侶をお呼びする必要はなく、決められた形式も特にありません。そのため内容は人それぞれになりますが、一般的には以下のような流れで進行することが多いです。
一例として参考にしてください。
①開式の案内
司会者が開式の挨拶をします。
↓
②メモリアルムービーの上映
幼少期から現在に至るまでの人生を振り返る映像を流します。
↓
③本人挨拶
本人から、生前葬を行う理由や想い、参列者への感謝の気持ちなどを伝える挨拶を行います。
↓
④友人や家族、親族からの挨拶
親しい方々からの挨拶の場が設けられます。様々なエピソードを交えたスピーチとなるので、本人の知られざる一面を垣間見ることができる時間となります。
↓
⑤歓談・会食
料理をいただきながらの、歓談の場となります。本人が各席を回って、参列者と交流をします。
↓
⑥閉式の挨拶
司会者から、閉式の挨拶が行われ終了となります。
生前葬での本人挨拶は、何を話せばいいの?
生前葬の本人挨拶で盛り込む内容は以下の通りです。
・参列へのお礼
・生前葬にした経緯と背景
・これまでの人生で関わってくれたみなさまへの感謝の気持ち
・式の流れと内容
生前葬の挨拶では堅苦しい挨拶はしないのがポイントです。
基本的には、参列いただいた方々への感謝の気持ちを伝え、これまでの思い出話を話すなど、その場が和やかな雰囲気になる内容にしましょう。
また、余命宣告を受けて生前葬を行うという方もいらっしゃると思いますが、どのような場合であってもできるだけポジティブな内容を心がけ、今生きていることの尊さを、会場にいる方々と共有できるような挨拶にするとよいでしょう。
本人挨拶の例文は以下の通りです。
【本人挨拶の例文】
本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。
みなさまにおかれましては、生前葬と聞いてさぞかし驚かれたことと思います。今回私が生前葬を行うに至ったのは、元気なうちにみなさんに感謝の気持ちをお伝えしたかったからです。
こうして懐かしい方々がたくさん顔を揃えていただいて、本当に感無量です。
どうぞ、この式は私の第二の人生のスタートと考えていただいて、思う存分楽しんでいただければと思います。
この後、私の幼馴染である友人〇〇君、お世話になった上司〇〇さん、長男の〇〇の3名にスピーチをしていただき、その後は、ご歓談の時間とさせていただきます。会食の席では、これまで伝えてこれなかった「ありがとう」の気持ちを、お一人お一人にお伝えしたく、会場を回らせていただきます。ゆっくり思い出話に花を咲かせ、楽しい時間を共有しましょう。
本日は、このような会にご参列いただきまして誠にありがとうございます。
生前葬を行う前に考えておきたいこと
生前葬にはメリットも多いですが、行う前に押さえておきたい注意点もあります。
死後の葬儀について考えておく
デメリットのところでもお伝えしたとおり、生前葬をしたからといって死後に葬儀をしなくてよいというわけではありません。なぜなら火葬を行わないとお墓に納骨ができないため、最低限、火葬式は行うことになるからです。また、菩提寺があって先祖代々のお墓に入りたいという場合は、寺院からお通夜や告別式といった儀式を執り行うことを求められるケースがほとんどです。
そのため、事前に死後の葬儀についても葬儀社と話し合い、内容を決めておくことで、残されたご家族の負担を少しでも軽減することにつながります。生前葬にお金をかけて死後の葬儀の費用が足りないとなってしまわないためにも、先々のことも考えた予算配分を心がけましょう。
また葬儀とは、ご遺族の悲しみを癒すために行われるものでもあり、宗教的な供養の場でもあります。いくらご本人が簡素な葬儀を希望していてもご家族がきちんとした供養を希望されるケースも多いです。
生前葬を行う前に、死後の葬儀についても考え、決めた内容は必ずエンディングノートに書くか直接口頭で伝えるなど、ご家族に共有しておくことも大切です。
納骨方法について考えておく
ご自身の死後、火葬したご遺骨をどこに納骨するかという問題も、生前葬を行う前に考えておいた方がよいことの一つです。火葬後の供養方法にはいくつか選択肢があります。
①先祖代々の墓に入る(一般墓)
家単位で承継していくお墓です。菩提寺(先祖代々お付き合いしている寺院)がある場合は、その寺院のお墓に入るのが一般的です。
②永代供養墓に入る
継承者がいなくても家族の代わりに霊園管理者が供養してくれるお墓です。一般的なお墓に比べて費用が安く、宗旨宗派を問わず受け入れてもらえるケースが多いですが、他のご遺骨とともに埋葬されるのが一般的です。(個別の埋葬も可能ですが一定期間を過ぎると合祀されます。)
③納骨堂に納骨する
ご遺骨をお墓ではなく屋内の納骨室に収蔵する施設です。永代供養を兼ねている場合が多く、管理の手間がかかりません。一般的なお墓に比べ費用も安く、また基本的には宗旨宗派を問いません。ただし他のご遺骨とともに埋葬されるのが一般的です。(個別の埋葬も可能ですが一定期間を過ぎると合祀されます。)
④自然葬にする
自然葬には、ご遺骨をパウダー状にして海にまいたり(海洋散骨)、山の木や草花の下に埋葬する方法(樹木葬)などがあります。死んだら自然に還りたいという希望をお持ちの方に選ばれており、宗旨宗派は問わず、お墓を管理する手間も省けるという特徴があります。また、海や山などの自然を利用するため施設料金がかからず最小限の費用で行うことができますが、どこにでもできるというわけではありません。
先にも少し触れましたが、先祖代々の墓に入る場合は、最低でも葬儀を一日葬や家族葬にしなければなりません。なぜなら火葬式は宗教的な儀式を省略しているため、納骨を許可してくる菩提寺は少ないからです。
このように納骨先がどこになるかによって、葬儀形式が変わってくることがあるため、生前葬を行う際は、先々のことまで考え計画的に行うことをおすすめします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
終活への関心が高まるにつれ、ご自身が生きているうちに葬儀を行う生前葬の需要も高まっています。生前葬は、直接面と向かって感謝の気持ちを伝えられるため、思い出作りや記念に行いたいと考える方も多いと思います。形式や時間にとらわれず自分の好きなように内容を決められる生前葬はメリットも多いですが、生前葬をご自身にとっても、ご家族にとってもよいものにするためには、死後の葬儀や納骨のことまで考えて開催することをおすすめします。
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