お葬式のマナー
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年末年始のお墓参りはしてもいい?注意点とマナーを解説します
年末年始のお墓参りはしてもいい?注意点とマナーを解説します。
家族葬のらくおう・セレモニーハウスの葬祭ディレクターの北村です。
お墓参りといえば、お盆やお彼岸のイメージがありますが、まとまった休みが取れる年末年始にお墓参りをしたいと考える方も意外と多いようです。一方で年末年始にお墓参りをするのは不謹慎なのでは?というお声も耳にします。
結論からいうと、年末年始にお墓参りをすることはよくあることで特に問題はありません。ただ避けた方がよい日や注意すべき点があるのも事実です。
そこで今回は、年末年始のお墓参りのマナーや注意点について詳しく解説します。
年末年始は、実はお墓参りに適した時期
年末年始は、まとまった休みが取りやすい時期です。そのため遠方にお墓がある場合でも帰省したタイミングでお墓参りをするという方も多いと思います。また、親族の集まりも盛んになる時期のため、みなさんお揃いでお墓参りに行かれる機会なども多くなると思います。
そのような理由を抜きにしても、1年の終わりやはじまりに、ご先祖様への日頃の感謝の気持ちを伝えるという意味で、年末年始はご先祖様にご挨拶をするのに適した時期といえます。
ただし、年末年始のお墓参りを非常識と考える方も中にはいらっしゃいます。地域や寺院、親族などによって考え方はそれぞれですので、もしご親族にそのような考えの方がいらっしゃるのであれば、面倒なトラブルに発展させないためにも、年末年始の墓参りは控えた方がいいこともあります。
年末と年始はどちらが適している?(避けた方がよい日程)
年末と年始でどちらがお墓参りに適しているかという違いは特にありません。どちらでも、都合がつく日程で構いませんが、昔からお墓参りを避けた方がよいとされる日もあります。縁起を気にするという方は、以下の日程に気をつけましょう。ただし宗教で禁じられているというわけではなく、あくまで言い伝えの一種ですので特に気にする必要もありません。
29日は避ける?
29日は「二重苦」とも読めるため、縁起が悪いとされています。そのため、特に年末の12月29日の墓参りは避けた方がよいという考え方があります。
仏滅・友引の日は避ける?
中国の風水の一種に、その日の吉凶を占う「六曜(ろくよう)」があります。その中でも「何をしても凶と出る日」とされるのが「仏滅」です。また本来は「良くも悪くもない日」である友引も、弔事においては「友が故人様に引き寄せられる日」として、避けられる傾向にあります。これらはもちろん仏教とはまったく関係のないものですが、縁起を担ぐ方の中には、仏滅や友引のお墓参りを避けるという方もいらっしゃいます。
12月31日は避ける?
正月飾りを大晦日に飾ることを「一夜飾り」といい、お通夜を連想させ縁起が悪いとして避けられる傾向があります。それと同様に、大晦日にお墓参りをすることも一夜飾りに通ずる行為として避けるという考え方があります。
また縁起の良し悪しに関わらず、12月31日は霊園や墓地が新年の準備で忙しい時期でもあるため、なるべく避けるという方もいらっしゃいます。
年末年始のお墓参りのマナー(服装や持ち物など)
お墓参りは午前中に行くのが吉
お墓参りは、1日の早い時間に行くのがベストと言われています。もちろん、どの時間帯に行っても問題はありませんが、ほかの用事よりもご先祖様へのご挨拶を最優先するという意味でも、午前中のお墓参りをおすすめします。特に年末年始は短縮営業をしている霊園や墓地も多いため、早い時間に予定しておいた方が安心でもあります。また冬は日が沈むのも早いため、暗い中のお墓参りは足元が見えにくく危険です。せっかくの年末年始に怪我をするのも幸先がよくないので、なるべく明るいうちに済ませるよう心がけましょう。
”ついで参り” に注意する
午前中にお墓参りするのがよいとされていることにも通じますが、何かのついでにお墓参りをするのはあまり好ましくないこととされて避けられています。
しかし、たとえば帰省の時間が午後になってしまった場合など、午前中のお墓参りが難しいというケースもあるかと思います。そのような場合、午後にお墓参りをすること自体は問題ないものの、お墓参りの前に別の用事を入れてしまうと「ついで参り」となってしまうため注意が必要です。「ご先祖様へのご挨拶は最優先すべきこと」とし、なるべく「ついで参り」にならないようなスケジュールを組みましょう。
年末年始のお墓参りの服装
年末年始に限ったことではありませんが、お墓参りの服装は普段の服装で問題ありません。ただし、その後に法要を予定されている場合などは、喪服や黒を基調とした落ち着いた服装で出かけましょう。
また普段着でよいとはいえ、あまりラフすぎる服装や、派手な服装で行くのは好ましくありません。特に仏教では革製のもの、ファーのついたものは殺生をイメージさせるため避けられています。なるべく華美でない落ち着いた服装を心がけ、宗教的に避けられている服装にも注意しましょう。
年末年始のお墓参りの持ち物
続いてお墓参りの際の持ち物についてです。お墓参りには、以下の持ち物を持参していくと安心です。
ただし線香や供花など現地調達できるものもありますので、現地で購入できるものはなるべく持参しない方が荷物を軽くすることができます。
・線香
・白いローソク
・マッチなど火をつけられるもの
・数珠
・お供物
・お供物の下に敷く半紙
・掃除用スポンジなど
・ゴミ袋
【お墓参りの持ち物のポイント】
①ゴミ袋
ゴミ袋は持っていくと重宝します。お花を縛ってある紐や、線香をまとめている紙など、お墓参りをする時には何かと細かいゴミが出ますし、以前お供えしたお花がそのまま残っている可能性も考えられます。そのほかお墓の周囲に落ちているゴミなども、ゴミ袋に入れて持ち帰りましょう。
②掃除用具
お墓を掃除するのに適した用具はやわらかめのスポンジです。スポンジは柄のついているものだと磨きやすいです。研磨製のある素材のものは、お墓を傷つけてしまうことにもつながるので用いない方が無難です。また細かい部分の掃除には使い古しの歯ブラシなどを使うとよいでしょう。花を入れる部分などに詰まったゴミを取るのに、割り箸のようなものを持参すると便利です。
③お供物
故人様の好物をお供物に持参するという方も多いと思いますが、お供物をする場合は、直接墓石の上に置かず、半紙や懐紙を敷くのがマナーです。また、当たり前ですがそのまま置きっぱなしにはせず、必ずお墓参りが終わったら持ち帰るようにしましょう。稀にお酒を墓石にかけるなどの行為を見かけますが、墓石のサビなどの原因になるのでやめましょう。飲み物はコップに注いでお供えするのがマナーです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
年末年始の機会にお墓参りを予定している方は、霊園や墓地の営業時間に注意してお参りをしましょう。また、何かのついでにお参りをする「ついで参り」は避け、供物や掃除用具などを必要に応じて持参するとよいです。またお参りの服装は派手すぎない格好であれば普段着でも問題ありません。
一年の締めくくりや新しい年のはじまりに気持ちよくお墓参りができるよう、ぜひマナーを守ったお墓参りを心がけてください。
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