お葬式のマナー
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法事は何回忌まで行うべき?弔い上げの時期や注意点を解説します

法事は何回忌まで行うべき?弔い上げの時期や注意点を解説します
家族葬のらくおう・セレモニーハウスの葬祭ディレクターの北村です。
お葬式を終えた後は、節目節目に法事が営まれます。法事は故人様の冥土での幸福を祈る大切な行事ですが、いつまで行うべきなのか迷われる方も多いのではないでしょうか。
今回は、「法事は何回忌まで行うべきか」について解説します。
一般的に弔い上げを迎えるタイミングや、早めに弔い上げを迎えることはできるのか、またその場合の注意点についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。
一般的な「弔い上げ」の時期
仏教では、ご逝去後に訪れる故人様の命日のうち、決められた年に「一周忌」や「三回忌」といった法要が執り行われます。それらを年忌法要といい、年忌法要をすべて終了することを「弔い上げ(とむらいあげ)」といいます。
弔い上げが迎えられる時期は、一般的には三十三回忌といわれています。三十三回忌は、故人様がお亡くなりになられてから、32回目の命日に営まれる法要です。それ以外にどのような法要があるかは、下記【法要の種類】に記載しておきますので参考にしてください。
ちなみに仏教の中でも浄土真宗には弔い上げという概念はありません。浄土真宗は「往生即成仏」といって亡くなった方はすぐに仏になられるという教えのため、年忌法要も故人様の供養を目的とするものではなく、仏様との仏縁をいただくための行事と考えられています。
法要と法事の違い
法要とは、僧侶による読経や参列者による焼香などを行い、故人様を追善供養するための儀式のことをいいます。法事もほぼ同じ意味で使われますが、厳密にいうと、法事は法要後の会食を含めた行事全般のことをいいます。
【法要の種類】
忌日法要:ご逝去後7日ごとに行われる法要と100日後に行われる法要
初七日法要=ご逝去から7日目(ただし最近は、葬儀当日に前倒しして行われることが多いです )
※ニ七日(ふたなのか)法要=ご逝去から14日目
※三七日(みななのか)法要=ご逝去から21日目
※四七日(よななのか)法要=ご逝去から28日目
※五七日(いつなのか)法要=ご逝去から35日目
※六七日(むなのか)法要=ご逝去から42日目
四十九日方法=ご逝去から49日目
※百箇日法要=ご逝去から100日目
※印の法要は近年省略されることも多くなっています。
年忌法要:故人様の命日のうち、決められた年に行われる法要
一周忌法要=1年目の命日
三回忌法要=2年目の命日
七回忌法要=6年目の命日
十三回忌法要=12年目の命日
十七回忌法要=16年目の命日
二十三回忌法要=22年目の命日
二十七回忌法要=26年目の命日
三十三回忌法要=32年目の命日
三十七回忌法要=36年目の命日
五十回忌法要=49年目の命日
「弔い上げ」を早めに行うことは可能か
近年、施主や参列者の高齢化により法事の開催が難しいなどの理由から、弔い上げを早めに迎えたいと考える方も多くなっています。
結論から申し上げると、弔い上げの時期を早めることは可能です。それぞれのご家庭によっておかれた状況はさまざまですので、一般的ではないからという理由で無理をする必要はありません。
【「弔い上げ」を早めるよくある理由】
・施主や参列者の高齢化により集まるのが難しくなった
・金銭的な余裕がない
・遠方に引っ越してしまった
・身内の不幸が続いて法要の回数が増えてしまった
・故人様を知っている親族が少ない
・災害によってお墓を失ってしまった
・元気で自由に動けるうちに弔い上げをしたい
「弔い上げ」を早める際の注意点
しかし弔い上げの時期は独断で決めるのではなく、ご家族やご親族、菩提寺に相談をして決めていくことが大切です。また菩提寺に相談する際は、繁忙期である年末年始・お盆・お彼岸シーズンを外して、先方のご都合のよい時期に連絡をとるようにしましょう。
「弔い上げ」に適したタイミング
事情があって弔い上げを早めに行いたい場合は、十七回忌がよいタイミングであるとされています。しかし近年は、十三回忌や七回忌、早い場合は三回忌で弔い上げを迎えるケースも増えています。
「弔い上げ」の準備
弔い上げは、最後の年忌法要となるため、盛大に行われることが多いです。そのため、準備は2〜3ヶ月ほど前から、なるべく早めに取りかかっておくと安心です。
①日時と会場を決める
まずは日時と会場を決めます。日時は、ご家族のご都合も合わせて決めましょう。
基本的には故人様の命日を基準に考えますが、もし命日の日に都合がつかない場合は、命日より前のご都合のよい日程を設定しましょう。命日よりも後に設定するのはよくないとされています。
また、会場はご自宅、菩提寺などお付き合いのある寺院、葬儀社などの法事ができる斎場などが挙げられます。ただし、もし参列者が多い場合は、スペースのことも考えてご自宅は避けた方がよいでしょう。
②僧侶へ依頼する
当日読経供養をしてもらうため、僧侶にも依頼をします。そのため日程調整の際には、僧侶の予定も考慮しながら進める必要があります。
菩提寺がある場合は菩提寺の僧侶に依頼しますが、菩提寺がない場合は、葬儀の際に読経をお願いした僧侶に依頼するのがスムーズです。また、最近はインターネットなどでも僧侶紹介サービスが充実していますので、そちらを利用してもよいでしょう。
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③参列者へ連絡する
日時と会場が決まったら、参列者に連絡をします。少人数の場合は電話連絡でもよいですが、友人や会社関係者なども含めた大人数になる場合は、1ヶ月〜1.5ヶ月前までに往復ハガキなどで案内状をお送りするとよいでしょう。その際、出欠の連絡は2週間前までにいただくようご案内します。
参列者への連絡でお伝えすることは、以下のとおりです。
・日時
・会場
・会食の有無
・服装の指定(喪服または平服)
・香典等辞退の意向(あれば)
・施主様の氏名と連絡先
④会食の手配をする
法要後には会食を行うのが一般的です。法要後の会食のことを「お斎(おとき)」といいます。
お斎は仕出し料理を会場でふるまうことが多いですが、近隣のホテルや料亭などを予約して行われることもあります。最終的な人数は、参列者の数が決まってから正式にお伝えするとし、日時だけは早めに押さえておきましょう。
ちなみに弔い上げは、故人様が仏の世界へ旅立たれるのを祝して行う締めくくりの行事でもあるため、肉や魚料理もいただいてお祝いをするという特徴があります。
⑤返礼品を手配する
返礼品は、基本的に香典金額の半額(会食がある場合はその費用も含めて半額)程度の品をお渡しするようになりますが、当日会場でお渡しする場合は、金額を事前に知ることはできません。そのため、2千円〜5千円の範囲の品物を準備しておくことが多いです。また品物としては、洗剤や石鹸、日持ちするお菓子などがよく選ばれています。
⑥お布施の準備をしておく
法要のお布施は3万円〜5万円が相場といわれています。ただ、弔い上げは最後の法要となるため、お布施の金額も通常より多く包むという方もいらっしゃいます。そもそもお布施は決まった金額があるわけではなくお気持ちをお包みするものですので、金額はご家族・ご親族とも相談して決めるようにしましょう。
またお布施のほかに、寺院以外で法要を営む場合はお車代として5千円〜1万円、法要後のお斎に僧侶が参加されない場合は御膳料として5千円〜1万円をお渡しします。僧侶がお斎に参加されるかは事前に確認しておきましょう。
⑦供物・供花を手配する
供花は前日までに生花店や葬儀社に注文をしておきます。お供物は、線香や果物のほか、参列者で分けられるものがよく選ばれています。
「弔い上げ」の流れ
最後に弔い上げ当日の流れについてお伝えします。
ここでご紹介するのは一般的な流れになります。地域や宗旨宗派によっても違いはありますのでその旨ご了承ください。
①施主挨拶
まずは日時と会場を決めます。日時は、ご家族のご都合も合わせて決めましょう。
基本的には故人僧侶が入場したら、施主が、みなさまへ参列のお礼と、年忌法要を締めくくるにあたっての想いなどを伝える挨拶を行います。
↓
②僧侶による読経
僧侶による読経が行われます。
↓
③参列者による焼香
読経の後、施主から故人様と関係の深い順に焼香を行います。
↓
④僧侶による法話
焼香の後は、僧侶による法話があります。
↓
⑤施主挨拶
施主挨拶では、参列のお礼や滞りなく法要が執り行われたことへの感謝の気持ちをお伝えします。
↓
⑥墓参り
お墓が近い場合は、お墓参りをすることもあります。
↓
⑦会食(お斎)
参列者や僧侶も交えて会食を行います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
ここまで、法要は何回忌で終了(弔い上げ)とすべきか、また弔い上げではどのようなことが行われるのか、その準備も含めてお伝えしてきました。
弔い上げは、必ず三十三回忌に行わなくてはいけないというルールはありませんので、ご家族の状況を鑑みて、無理のない時期に行うのがよいでしょう。
また最後の法事である弔い上げにはお祝いの意味合いもあり、通常よりも盛大に行われることが多いため、充分な準備期間を設けておくと安心です。
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